【米国便り9】日系人 Homo a Go Go 2004
  (7/23@Olympia)

 オリンピアでは、「Traditions」というフェアトレード系・エコ系のお店で、集まりをもって頂くことが出来ました。(写真あります)
 エミさんの事前の予想では、ヒッピー系や社会運動系の人が来るかも(例えばISMに参加してイスラエル軍に殺されたレイチェル・コリーさん【注1】はオリンピア出身だったりする)、ということだったのですが、結局はクイア系の人がたくさん来てくれました。やっぱり、はじめから議論になりそうな、少し毛色が違う人が集まるのって、どこでも難しいのかも、と思いました。

 集まりは、いつもの通り私が英語でしゃべって、少し質疑応答という感じ。エミさんがバッチと冊子を売ります。当初予定していたパネルは、私の英語力から考えて現場でのやりとりは困難だということで、断念されました。この日は時間もあったので「バイネタ」も少し話してみました。うん、こうやって英語表現のストックが少しずつ増えていくんだな、という感じです。
 オリンピアでは「日系」もしくは「アジア系」の人が何人も来てくれたのが私には新鮮な経験でした。米国というと基本的には白人、それに黒人とネイティブアメリカンが住んでいるという、まぁ極めておおざっぱな印象(というより無知・偏見ですな)を私は持っていたのですが、当たり前ですがそれ以外にもいろいろいるみたい【注2】。太平洋戦争の時代の米国における日系人の強制収容なんて話は、私にはとっても遠い話、どっかで聞いたことあるなぁという程度のものだったんですが、実際に自分の親や親戚が収容されていたとかいうお話しを直接聞いたりすると、がぜん現実感が増してきます。「食べ物の名前」だけは家庭でも親が日本語でしゃべっていたので分かるけど、それ以外は日本語はあまり分からない人とか、二世三世となるといろんな状態の人がいるようでした。ダブルの人だから?日系やアジア系の人だから?それとも私が日本人だから?なんかこの日は、みんなゆっくりした英語で話すことを全然めんどくさがらずにいてくれて、とても嬉しかったです。
 日系人の強制収容の話でいうと、ポートランドにその記念の公園がありました。記してあった碑文はなかなか強烈なもので、劣悪な収容条件の下におかれていたことが伺えました。「9.11」の直後にポートランドの市長か誰かが「私たちは、以前日系人に対してしたような強制収容は、アラブの人に対してすることはない」という声明を出したらしいという話を耳にしたのですが、これはつまり実際にはそういう危険性があったということの裏返しです。そして実際、アラブ人専用の「強制収容所」はないですが、いろんな形で事実上拘束されたり嫌がらせを受けているアラブ人も多いらしい。(何しろ、日本においてさえ、「9.11」直後に在日・滞日アフガニスタン人が事情聴取を受けたりしているくらいですからね。)


 余談(になってしまうことが残念)なのですが、オリンピアは「ライオット・ガール(riot grrrl)」を始めガールズパンクの本拠地らしいです。ちょうど私がバイコンに行く日程で、「Homo a Go Go 2004」というお祭りイベント【注3】が重なっていて、ばりばり「クイア&オルタナティブ」な路線のイベントなのですが、参加することが出来ずとても残念でした。「プライドマーチ」など大手のクイア系イベントがメジャー指向であるのに対して、「メインストリームのG/L/B/Tコミュニティーに代わるオルタナティブを提示する」ということを「Homo a Go Go」は明確に目的として掲げています。目玉の一つ「Team Dresch」のこの企画のための再結成などの他にも、ワークショップも盛りだくさん。「Challenging Zionism: how and why(シオニズムに挑戦する:どうやって、そしてなぜ?)」「Learning To Walk The Talk, Anti-Racism for White Folks(白人のためのアンチレイシズム)」「Beginner's Drumming Workshop(初心者のためのドラムワークショップ)」「How Fat Is Your Gender?」などといった内容もある。
 米国滞在中は、私の英語キャパシティーの関係であんまりちゃんと「Homo a Go Go 2004」のサイトも読めていなかったんですが、ちゃんと読んだり、人の話を聞くだに面白そうです。もしかしたらバイコンよりも面白そう!!実はこれも日本に戻ってから後追いで分かったことですが、この「Homo a GoGo」の映像のコーディネーターをしていたLisa Ganserさんは、バイコンhttp://8icb.orgでも「BIDENTITY」という映像企画のキュレーターをしていたらしい!
(オマケですが、この「BIDE NTITY」では、メヒコの映像作家でもあるGabriela Granadosさんの映像も実は上映されていたのでした。「BIDENTITY」にはプログラムを読んでぜひ行きたいとは思っていたんだけど、ちょうどその時間は私はバイコンでの基調講演の準備をしていて行けなかったのでした。Gabrielaさん(ガブリエラさん/公式にはグラナドスさんと書くべきか?)は「米国出身者以外」のバイの人の取材をしにバイコンに来ていた人です。Gabrielaさんについてはまたバイコンのことを書く時に詳しく書きます。)
 いずれにせよ、少しずつ、私が関心を持つ人たちがつながっていく感じがして、面白いです。


【注1】レイチェル・コリーさんの殺害
http://www.onweb.to/palestine/siryo/rachelism.html
【注2】ヒスパニック系の人も多いみたい。ミネアポリスではスペイン語を話す人たちの街にも行きました。食堂にはサルサ音楽かかっていた。その他ソマリアから来た人たちが住んでいる地域とかいろいろ聞いたのですが、わたしの容量オーバーでちゃんと覚えていません。
 人種のことに限らず私は米国のことを知らないことがとても多いのですが、これは要するに、私は米国にはあんまり関心を持っていなかったことの現れなんだと思いました。米国のことって、確かに情報自体は多く流れているんだけど、私自身がちゃんと知ろうとしたことはないなぁ、そういえば。
【注3】Homo a Go Go 2004
http://www.homoagogo.com/2004/
「企画の目的:To present alternative, underground, independent, DIY Queer musicians, artists, writers, filmmakers and activists. We extend an invitation to festival goers that is worldwide. In doing so we seek to create an international community of Queers that overlaps with, yet provides an alternative to, mainstream G/L/B/T communities. By focusing on radical politics and non-mainstream art, film and music, we seek to give Queers an alternative to the classism and consumerism that is present in much of mainstream G/L/B/T communities We strive to keep ticket prices and pass prices affordable to as many people as possible and all of our events are open to all ages. We are also raising money for the Gender Variant Healthcare Project (see below). We also have a long term goal of creating a grant fund for independent/DIY queer artists and some of the festival proceeds will go to this project so that we can all support our future.」

【付記】
「Homo a Go Go 2004」のために再結成されたのは「Team Dresch」だったのね?トッピーさんのご指摘を受けて書き改めました。というかさ、私このフィールドのド素人なの。これはいかんと昨日何枚かCD注文したところです(^_^;)

●Olympiaでの企画の写真です!
http://barairo.net/UStour2004/photo/Olympia/Olympia.html

投稿者 hippie : 2004年8月21日 22:36 | トラックバック
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