「ひっぴぃ スペシャル!! in 東京」(2003年5月)の記録サイトができました。
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「ひっぴぃ スペシャル!! in 東京」(2003年5月)の記録サイト

 

ひっぴぃ スペシャル!! in 東京

フェミニズム・男女という制度・バイセクシュアル
パレスチナ・日本人問題 ・性別の自己決定権・戦争に反対すること

マルチアクティビストと過ごす一週間

 

ひっぴぃ が東京にまるまる一週間滞在し、いろんなお話をさせていただきます。

日 程 2003年5月20日(火)〜26日(月)

場 所 東京都内(詳細は以下をご覧ください)

主 催 ひっぴい♪♪スペシャル実行委員会

問い合わせ 090−****−****(不通のため伏せ字にしました)

aaf77610@pop17.odn.ne.jp(攝津正)

5/20(火)
午後7時〜9時
わたしとパレスチナの距離
セクシュアルマイノリティーとしての経験から
5/21(水)
午後7時〜10時
「男女という制度」ってなに?
5/22(木)
午後7時〜10時
日本において、日本国籍を持つ日本人である私はどういう存在か
5/23(金)
午後7時〜10時
全ての社会運動は迷惑だ
-----いいこと、正しいことを言いながら間違ったことをしてしまう失敗を避けるために何が必要か
5/24(土)
午後6時30分〜9時
『バイセクシュアル』への差別から見えるもの
〜5月のVIVID定例会として催します〜
5/25(日)
午後7時〜10時
あなたもトランスジェンダーになれる--もし望むのなら。
性別の自己決定権を確立しよう。
5/26(月)
午後7時〜9時
社会運動、NGO活動の「中で」、「男女という制度」をいま問い直すことがなぜ必要なのか

 

※以下、一人称主語(わたし、私)はすべて日比野真さんのことです。

■わたしとパレスチナの距離 セクシュアルマイノリティーとしての経験から  

 私は2002年6月にパレスチナに行き、国際連帯運動(ISM)の非暴力直接行動に参加しました(そして残念なことにイスラエル軍に逮捕され、国外強制退去処分を受けました)。
 ところで、ISMには多くの米国籍のユダヤ人も参加しているのですが、そのことをご存じですか?こういった、アイデンティティーや属性、組織や集団の都合から話を始めるのではなく、あくまで個人一人一人の生き方から始めるISMのやり方は、セクシュアルマイノリティーの社会運動の中で私が考え大切にしていたことと、とても共通 していました。そしてこういったアプローチこそが、「民族が争点になっている」と思われているイスラエル/パレスチナの問題を解決するためには有効なのではないでしょうか。
 この日は、パレスチナの難民キャンプで私が体験したことに加えて、イスラエルでのセクシュアルマイノリティーのパレードで出会った「NO PRIDE IN THE OCCUPATION」と掲げるクイアグループ「ブラックランドリー」のことや、いま日本からパレスチナのISMに参加する人をサポートする仕組み創りための提案などもお話しさせていただきます。また、日本における民族問題についても一緒に考えることができればうれしいです。  

■「男女という制度」ってなに?

 この日は、これまでに性別のこと(ジェンダーやセクシュアリティー)についてあまり深く考えたことのない人向けに、ゲーム/ワークショップ形式で「男女という制度」について一緒に考えてみます。私自身もまだまだ試行錯誤しながらこういった「初心者向けプログラム」を創ろうとしている過程にあるのですが、何でも聞ける、なんでも話せる場にしたいと思います。どなたでも、まじめに、でも楽しく、一緒に考えてみましょう。自分自身がそれぞれ変わっていくきっかけとなるような日にしたいです。

**「男女という制度」という言葉は斉藤美奈子さん編集の「男女という制度」(岩波書店/2001年)からとっています。女性差別 ・男/女らしさの強制・同性関係嫌悪(ホモフォビア)・人を男女の二つに分ける事自体の問題点、の全てを同時に問題化するために、ジェンダーという言葉に換えて最近使用している言葉です。

  <<この回への参加希望者は、主催者まで事前予約をお願いします。>>

■日本において、日本国籍を持つ日本人である私はどういう存在か

 実は私のパレスチナ/イスラエル滞在中に、パレスチナ人の2級市民としての取り扱いを見るにつけて、日本における在日朝鮮人のことをずっと考えていました。また私自身が在イスラエル日本大使館の行政サービスを利用した時も、「では、もし私が在日朝鮮人だったらどうなっただろう」と考えたりしていました。
 そしていろいろ考えた末、とりあえず現在は、最低限でも永住権を持つ在日外国人に対しては、日本国籍の取得を条件としないで、即時無条件で、日本国籍保有者と同等の法的権利が認められるべきだ(国政選挙の被選挙権を含む)と考えるに至りました。その上で、その権利を行使するかどうかは本人が選択すればいいと思います。これはつまり、現在「日本政府」を名乗る団体が実効支配している地域を、多国籍・多民族の人たちが生活する空間として積極的に位 置づけ直すべきだという方針を、わたしが持つようになったということです。
 そしてこれまで自分がそういった方針を持っていなかったこと、無関心で生きて来れたということこそが、私の日本におけるマジョリティーさなんだと思い至ることができました。
 「男女という制度」に対する方針を持たないことはすなわち「男女という制度」を擁護強化することを意味し、「性的な暴力」に取り組むための方針を持たないことは「性的な暴力」を容認しサバイバーのみに闘うことを強いる位 置に立つことを意味する、ということに気がついた自分としては、同じようなことを「民族」についても考えなくては、と思っています。

  <<この回への参加希望者は、主催者まで事前予約をお願いします。>>

■全ての社会運動は迷惑だ
  -----いいこと、正しいことを言いながら間違ったことをしてしまう失敗を避けるために何が必要か

 人が集まって共同して何かをする時、様々なNGOや社会運動の場において、実はこれまでにも様々な「ひどいこと」が起き続けています。「男女という制度」に直接関係するテーマについては別 の日(戦争に反対する運動や様々な社会運動、NGO活動の「中で」、「男女という制度」をいま問い直すことがなぜ必要なのか)に扱います。この日は、社会運動が対外的に持ってしまう「権力」について考えます。
 「いい社会を創るため」「差別をなくすため」に社会運動をする場合、自分が「いいこと」をしていると思っているために、もしくは自分が「正しいこと」をしていると思っているために、意図せず、無自覚のうちに、傲慢な態度をとってしまうことは、残念ながら少なくありません。社会運動をつくる側にまわると、社会に対して様々な影響を与えることを体験でき、「権力を持つこと」の快感を覚えてしまいかねません。そういったあやまちを避けるために何が必要なのか。
 例えば以下のような項目を考えてみてはどうでしょうか。

■『バイセクシュアル』への差別から見えるもの

 「バイセクシュアルはセクシュアルマイノリティーではない」という発言を先日東京であるゲイから聞き、びっくりしました。また、ゲイの伏見憲明さんはバイセクシュアルを排除することを公然と開き直る発言をこの間繰り返しています。こういったバイセクシュアルを差別 ・攻撃・忌避する間違った発言には、a:バイセクシュアルについての無知、b:セクシュアルマイノリティーのなかでゲイ男性が権力者であることへの無自覚さ。自分の都合を優先することを自明視する傲慢さ、c:「男女という制度」自体を根本的に問い直すことの拒否、などという理由があります。「マイノリティーのなかのマイノリティー」としてのバイセクシュアルがここにいます。
 バイセクシュアルはなぜ中途半端な存在として見なされてしまうのか。それは、多くの「ノーマル」の人も、ゲイやレズビアンの多くも、どちらも、「男女という制度」を信じ、その内部で思考しているからです。「混血」がどういう扱いを受けるかということを検討することを通 じて「私たち」の内部に巣くう「純血主義」とでもいうものを鄭暎惠さんが問題提起されていますが、今回は「男女という制度」さらにいうなら「性別 至上主義」を一から問題化する手段として「バイセクシュアル」を使いたいと思います。

〜5月のVIVID定例会として催します〜
http://hello.to/vivid/

■あなたもトランスジェンダーになれる--もし望むのなら。
  性別の自己決定権を確立しよう。  

 あなたは男ですか、女ですか?それはどうしてですか?
 この問に、お願いですから、本当にまじめに答えてみてください。
 この日は、「性同一性障害をもつかわいそうな少数派であるトランスジェンダーを尊重しよう」という考え方がいかに傲慢なものであるか、を明らかにします。また、「性別 の自己決定権」というとまるでトランスジェンダーの問題、マイノリティーの問題だという誤解が流布していますが、そうではない「性別 に自己決定権」について、つまり「トランスジェンダーになることを選択する」ということについてもまじめに考えてみたいと思います。

■社会運動、NGO活動の「中で」、「男女という制度」をいま問い直すことがなぜ必要なのか  

a:「私たち」がともに同じ場所にいるためには「私たち」の内部の不当な力関係を変える必要があるから、
b:「私たち」がどういう人間関係や社会関係を将来創っていくのか、という方針が、いま存在するグループや場所の中で具体的に創られているから/べきだから、
c:性について考えることで、1人1人の生き方や運動のスタイルが変わります。「正しさ」だけに固執して権力闘争に明け暮れるような運動ではなく、また「正しさ」をないがしろにするのではなく、矛盾を抱えた個人1人1人がよりよい社会を創るために繋がる可能性が広がります。

 具体的には、プロジェクトPの企画「へなへないと」で以前に起きた性的な暴力について検討することを通 じて、いま全ての場所で「男女という制度」を問い直すことが緊急の重要テーマであることを訴えます。
(参考URL  http://barairo.net/projectp/1998.html

■ひっぴぃ は5/20から5/29ごろまで東京に滞在します。タイミングが合えば、「ひっぴぃ の出張サービス」であなたの自宅などにお伺いしてじっくりとお話しする機会をつくることができます。詳しくはひっぴぃ までお問い合わせください。

■「日比野 真とは何者か」「ひっぴぃ」「ひっぴぃ の出張サービス」については、http://barairo.net/ をご覧ください。

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