パレスチナから始める

セクシュアルマイノリティ運動・女性解放運動の観点から

〜日比野真さんによる現地報告を中心に〜

 

 パレスチナへと突如旅立った友人が、数週間後「イスラエル軍に拘束された」とのニュース報道で受けた衝撃。この個人的な出来事が、今回の報告集会を開催する原動力となっています。私はいまパレスチナで起きていることを知らなかったわけではありません。徹底したパレスチナ人差別政策を公然と行い、勝手に土地を奪い、家屋を破壊し、オリーブ畑を丸裸にし、道路を封鎖、すなわち安全に健康に生きる権利を徹底的に剥奪した上、それに抵抗する者に銃を向けてきたイスラエルが、今「自爆テロ」報復を名目にさらなる軍事攻撃をパレスチナ人に対し行なっていることは、ここ日本においても知りうることはできます。しかしその痛みをどこまで共有したのか、しなかったのか――同様にこの日本において「痛み」を一方的に押しつけられている人々への共有の回路も含め、いまここでもう一度問う作業を新たに始めたい、さらにその作業により多くの皆さんを巻き込みたい、関わって欲しい、そう思い、この小さな会を企画しました。
 友人・日比野真さんが今回パレスチナで国際連帯運動(International Solidarity Movement/ISM。パレスチナ自治区で食料の運搬や病人の搬送に同乗するなどの活動を行う非暴力直接行動の運動)に参加し実際にやってきたこと、見てきたこと、考えたことを通じて、また同じく日本におけるパレスチナ連帯運動に長く深く真摯に携わってきた信頼できる友人、岡田剛士さん、田浪亜央江さんのお話を通じて、パレスチナ、そしてイスラエルについて考え、そして私たちのいる場所を再度考えるための新たな手がかりをともに得ることができることを願っています。
 日比野さんには多くの現地で撮影した貴重な写真とともに遠路はるばるお越しいただきます。また、「レズビアン?ゲイ?バイ?ヘテロ?......?生と性はなんでもありよ!の会プロジェクトP」や「ゲイフロント関西」の活動をはじめ、自身のセクシュアルマイノリティとしての経験を通じて、既存のマジョリティー社会のあり方、性別制度・性別主義や性別そのものについて問いかけ続けてきた日比野さんならではの視点で、イスラエルにて開催されたプライドパレード(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなど性的少数者の存在を祝福し権利を主張するパレード)の様子なども報告していただきます。岡田さんにはパレスチナで起こっていること、行なわれてきたことを整理した基本となるお話を、田浪さんにはほとんど知られていないイスラエルの女性解放運動とパレスチナの女性たちの現状をお話しいただきます。貴重な機会となります。趣旨にご賛同の上、ぜひご参加ください。

(「パレスチナから始める」実行委員会・首藤久美子)

 

 

 

パレスチナ特集に戻る