一つには、パレスチナに人々が置かれている状況のひどさや、そのパレスチナに人々が国際社会の注目を要請している事実に、感じるところがあったから。
例えば、誰かが、自身がゲイ/バイ/レズビアンであるとカムアウトしたとき、そこに客観的に非攻撃的に状況を見ている第三者がいれば、同性関係嫌悪(ホモフォビア)の強い人がいてもそんなにひどい仕打ちはあまりされない。けれど、そこに第三者の立ち会い(目撃)がいない場合には、厳しい攻撃をダイレクトに受ける危険性が高くなる。また、性的な被害があったということを被害者が告発した場合でも、その事実を無視したり聞き流したりするのではなくちゃんと受け止める人が自分の他にせめて一人いれば、仮に場の雰囲気や場の力関係が相当ひどい厳しいものであった場合においてさえも、状況が幾分よくなることがある。そういった、私がここ10年くらい取り組んできたジェンダーやセクシュアリティーの課題の中での自身の実感と、事態の目撃証人になって欲しいというパレスチナからの呼びかけが関連して感じられたから。
もう一つには、国際連帯運動のホームページに書いてあるような内容が、納得のできるものであったから。例えば、「私達はパレスチナ人が武装して闘う権利があることを認める。しかし私達は、非暴力直接行動が有効だと考える」とか。また、運動の方法論も、個人の参加を受け入れたり、情報をどんどん積極的に公開して秘密をつくらないなどと行ったあり方が、共感できた。
さらに、欧米の活動家は、日本の活動家とは違い、当たり前のようにフェミニストで、当たり前のようにジェンダーやセクシュアリティーの問題について積極的に関心を持っているというイメージが私にはあった。それを確かめ、話のできる活動家に会いたいとも思っていた。
■パレスチナに行く目的
非暴力・直接行動を旨とするグループ「国際連帯運動(ISM)」の活動に参加し、パレスチナで起きていることの目撃者となり、イスラエルによる占領に対するパレスチナ人の闘いを支援する。具体的には、以下のようなことを行う。
■国際連帯運動(The International Solidarity Movement)について
ISMのメンバーが「人間の楯」となるためにアラファトの監禁されていた自治政府議長府に入っていくなどの活動をしたことは、日本でも新聞報道されました
ISMは現在はGIPPと協力関係にある。GIPPは、the Grassroots Intenational Protection for the Palestinian People の略。GIPPには、他にも、PNGO Network、YWCA/YMCA、Palestinian Council for Justice and Peace、Number of Legislative Council members、The Palestinian General Union Charitable Society、Sabeel Ecumenical Liberation Theology Center、The General Union of Pa1estinian Women などが参加している。
■なぜ国際連帯運動(ISM)なのか
パレスチナの状況や様々な運動団体の実態について、実は私は全然知りません。そのなかでとりあえず私はISMに参加することにしました。その理由は以下の通りです。
■ISMのキャンペーン参加の登録事務をしてくれているところ
The Palestinian Centre for Rapprochement between People(PCR)
Electronic mail
info@rapprochement.org
abusalib@p-ol.com
(the PCR's coordinator, George Rishmawi)
■日比野の活動への支援
以下の銀行口座にご入金いただくと、日比野が現地で現地通貨で引き出すことができます。
カンパや支援などをしていただける方は、以下の口座にお願いします。その際に、日比野へのカンパなのか、現地のNGO(ISM/GIPP)へのカンパなのか、またそれ以外の使途へのカンパなのかをメール等でお教えいただけるとうれしいです。
シティバンク京都支店
銀号番号 0401
支店番号 043
種 類 普通預金
口座番号 5339653
名 義 日比野 真(ヒビノ マコト)
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