私たちはジェンダーを擁護する共犯者。制度の外に出る気は始めっからない。

戦時性奴隷制度(従軍慰安婦制度)について書いたチラシに、コラムとして書いたテキストです。以下の一文で始まる、きりっとしまった文章。

「今ここ、目の前に不正がある以上、その不正をただすことによってのみ平和は訪れる。」

続きを読む 私たちはジェンダーを擁護する共犯者。制度の外に出る気は始めっからない。

共犯者には、ならないよ!

 政府が設置した「慰安所」という名のレイプセンターに連れてこられで強かんされ続けた元従軍慰安婦たち、その元慰安婦たちが、たった今も日本政府に謝罪を求めている。その声を日本政府は、日本社会は、私たちは、黙殺し続けている。
 元従軍慰安婦の問いかけには応えない、日本がやった戦争の被害者の声を無視する、そんな日本社会のあり方は、元慰安婦に対するセカンドレイプに他ならない。それは、たったも今も、元慰安婦たちが戦争にさらされ続けていることを意味する。今わたしが、本当に「戦争反対」と言うのであれば、「従軍慰安婦問題」正確には「旧日本軍性奴隷制度」のことも考えずにはいられない。
(以下の文章は、2001年3月に書いて、私が出演したライブ会場で配布したものの再掲載です。)

続きを読む 共犯者には、ならないよ!

女?男?いちいちうんざり?ホントに?

 トイレや銭湯が男女別に分けられている事は余りにも当たり前にされてしまっており、本当にほとんどの人はそれに何の文句も不満も抱かずに一生を終わっていきます。それほどまでに「私たち」はジェンダー化されてしまっています。私の友人でもあるハヤブサ人生が「銭湯のしきりの壁を壊したい!それが革命だ!」と言っていたのですが、それは決してなにかの例えや極端な例ではなく、性別二元論に基づく性差別をなくすという観点からは当たり前の、最低限の政治的主張でしかない。私たち1人1人が、トイレが「白人(white)」「黒人(black)」に分かれているのを見て当惑するように、銭湯や公衆便所が男女別に「区別」されているのをみて、毎日毎日腹をたて、その設置者に抗議をできるようになって初めて、私たちの意識が性差別から少しは自由になれたと言うことが出来るのだと思う。
(ぽこあぽこ Vol.15 2000年11月23日)

続きを読む 女?男?いちいちうんざり?ホントに?

性別欄を廃止しよう

 「相手が女か男か」で異なる態度をとり、取り扱いが違うのは性差別?性別差より個体差の方が大きい?–では、「相手が男か女か」で好きになるか・セックスをしたいかどうかが違うのは性差別?
(インパクション117号 特集「フェミニズムへのバックラッシュ」 2000年1月25日)

続きを読む 性別欄を廃止しよう

売買春+セックスワーク

「わいせつ雑誌」をめぐるメーリングリストへの投稿です。標記の問題に特化して書いた文章ではありませんが、売買春についての日比野によるまとまった態度表明になっていますので、特別にここに掲載します。
(初出 [aml 13989] わいせつ雑誌(その2) 99年9月18日)

続きを読む 売買春+セックスワーク

わいせつ雑誌って何だろう?

 タイに旅行中に購入したゲイ雑誌(又は男性雑誌)が、帰国時の税関検査で「わいせつ雑誌」とされ、持ち込みができませんでした。そうです。おちんちんが無修正で写っていたので、持ち込むことができなかったのです。日比野はそれに対して異議通告を行いました。「異議通告書」及び資料が掲載されています。
(初出「厳重抗議・処分内容の確定と撤回/謝罪の要求、および異議通告書」 99年8月18日)

(more…)

1:母体保護法第28条を削除せよ!

 先日、埼玉医科大学で性再指定手術(性転換手術)が行われた。
「ああよかったね、これで日本でも手術できるようになったんだね」と無邪気に思っているあなた。あなたはいったいどの立場からそんな無責任な発言ができるのか。
(初出「女?男?いちいちうんざりよ!–性別の二元論を問い直そう」資料集 98年12月5日)

続きを読む 1:母体保護法第28条を削除せよ!

2:性別にこだわっているのは誰か?

 「俺/オレ」「僕/ボク」「私/わたし」という自称にこだわり、「さん」付け「君」付けされることにこだわり、「本来の自分を取り戻すために」性役割をわざわざ意図的に身にまとい、時には体さえどちらかの性別に合わせてしまう。トランスジェンダーっていう人たちは、なんて性別にこだわっている人たちなんだろう!そんな窮屈な生き方をしなくてもいいのに。————そんなことを思ったことはありませんか?
(初出「女?男?いちいちうんざりよ!–性別の二元論を問い直そう」資料集 98年12月5日)

 

続きを読む 2:性別にこだわっているのは誰か?