【パレード2】これまでの経過(ひびの史観)

 以下は、私自身の経験に基づくパレードの経過です。実行委員会の立ち上げ自体が閉鎖的に行われており、実行委員会による積極的な情報公開も行われず、尾辻事務所など関係者に直に問い合わせても詳しい情報が開示されなかったという経過があるため、もしかすると一部事実関係に不十分な点があるかもしれません。事実関係の誤りについては、より正確なものに改めていきたいと思っていますので、情報をお持ちの方はぜひお寄せ下さい。

【8月】
・8/26の政策研の例会で、尾辻事務所のAさんよりパレードについて報告があった。翌日政策研のMLに流れた「例会報告」にその旨記録されていた。「例会報告」が流れた5時間後に、Aさんよりパレードのことは外部には公開しないよう要請が政策研のMLであった。情報の恣意的なコントロールをしようとしている印象を受け、不信感をもった。
・各方面に情報収集を開始する。パレードのことを知っている人はほとんどいなかった。その後の情報では、尾辻かな子さんや尾辻事務所のAさんがパレードの実務的なことで精力的に動いている様子がうかがわれた。(例えば、8月末のPlus実行委員会の会議には尾辻さんが参加し、「パレードとPLuS+相互の広報での連携、PLuS+からのブース提供、パレード側のPLuS+への準備、撤収の協力」の確認などをしていた)
・その時点では公開された情報が一切無く(サイトも公開前)、パレードのことについて誰に質問や意見をするべきか明らかではなかったため、公的な場である政策研でのパレードの報告者であり、実際の実務を担っていると思われ、関西クィア映画祭でもつきあいのあったAさんに問い合わせることにした。
・8月末に、Aさんに対して、情報の確認と、閉鎖的なパレードについての抗議のために電話をする。厳しいやりとりになるが、突然電話を切られる。失礼な応対に再度抗議するため、Aさんの携帯と尾辻事務所の電話に対し数度電話するが、謝罪はなかった。その時には尾辻さんも電話口に出たが、パレードについての質問には一切お応え頂けなかった。その後留守番電話になって応答しなくなる。

【9月】
・9/1に「Aさんの紹介」で、共同代表の1人から、京都★ヘンナニジイロ祭における関西レインボーパレードのチラシの配架の依頼がメールで寄せられる。(私も京都★ヘンナニジイロ祭のスタッフです。要するに今後はこの共同代表に問い合わせてくれということだと認識しました)
・京都★ヘンナニジイロ祭から「タイミングがあえば一度実行委員会に参加してみたい、積極的にパレードづくりに関わってみたい、とも言う人も居ました。よければ次回の実行委員会の日時と場所を教えてください」などとその共同代表にメールで問い合わせたが、返信が来なかった。
・当初共同代表として予定されていた1人のレズビアンが共同代表を降りたり、またそのいきさつについての情報が入ったり、新たにレズビアンの共同代表が「交渉中」として探されていたり、しかもその「交渉」を誰がどうやっているのか、誰が新しい「共同代表」を決めるのか、情報が明らかでなかったりして、その不透明さへの不信が募った。実行委員会への参加が権利として保障されず、情報が公開されない中で、一部の人がトップダウン的なやり方で進める強引なパレードの作り方に対する不満や批判が関西のコミュニティーのあちこちから出ているような印象を受けた。
・9/16「京都★ヘンナニジイロ祭」での私のパフォーマンス「おかまの政治演説」で、関西レインボーパレードについて触れ、閉鎖的なパレードの作り方を厳しく批判した。また、9/17の映画「パレード」の上映後の意見交換会でも、パレードのあり方について様々な意見が出された。
・9/23のQWRC主催の「セクシュアリティと人権」シンポジウムで「開かれた 民主的に運営される「みんなのパレード」を求めます!」と題するチラシを配布し、また会場でもその旨を発言した。その場に来ていた尾辻さん(パレードの事務局長を自称していた)に対しても、閉鎖的な実行委員会のあり方についての抗議を直接口頭で行ったが、中身のある返答は頂けなかった。
・9/24付けで、実行委員会のあり方についての実行委員会の見解が発表される。限定された条件の下で、実行委員会への参加を受け入れる内容。また、来年度以降のパレードについては、前提を付けず誰でも実行委員会に参加できる形で行う趣旨のものと私は理解。

【10月】
・10/2(月)19時~から尾辻事務所で開催された「公開された第1回実行委員会」に参加。「関西レインボーパレード2006」の実行委員会への参加にあたっての前提条件自体の非民主性(実行委員会の中に序列を創るなど)の問題点を指摘し数時間議論。複数の参加者から「前提」の問題点が指摘される。しかし最終的にはその日の実行委員会出席者の多数がこの「前提」を支持もしくはやむを得ず受け入れる意志を明確に示したので、私もこの多数意見を受け入れざるを得ないと判断。
・私自身は「前提」は一旦は受け入れて実行委員会に参加するという選択をしましたが、この日の実行委員会での話し合いに参加していた人の中には、「前提」自体を受け入れられないとして途中で退席を余儀なくされた人もいました。せっかく一緒にパレードを創ろうと思ってわざわざ来てくれたにもかかわらず、事実上追い返すようなことになってしまった実行委員会のあり方について、私は心から残念に思います。
・実行委員会で「前提」について私が批判を行ったときに、もっとも中心的/精力的に反論を展開されたのは尾辻さんでした。この時のやりとりを通じて、閉鎖的な実行委員会のあり方を中心的に主導したのも尾辻さんなのだという印象を私は受けました。
・これまでの閉鎖的な実行委員会のあり方は不当だと私が思っていること、現在の実行委員会参加にあたっての「前提」には問題があると思っていること、そういった私の意見は外部にも明らかにしていくこと、しかし今回は実行委員会における多数意見である「前提」を受け入れて実行委員会に参加すること、などを明らかにして、実行委員会に参加しています。

 このように閉鎖的な経過でパレードが創られようとしたため、コミュニティーの内部に混乱と不信が創られてしまったと私は考えています。
 また、G-FRONT関西の機関誌「UP&UP」に掲載された「関西レインボーパレードについて知っていること(るぱん4性)」という記事にも、関西におけるこの間のいきさつの一部が記されています。文章は著者のサイトの掲示板でも読むことが出来ます。(「関西レインボーパレード – るぱん4」 2006/10/01付けの書き込みです)

【参考サイト】

政策研(正式名称 血縁と婚姻を越えた関係に関する政策提言研究会)

PLuS+

関西クィア映画祭

京都★ヘンナニジイロ祭


【全体目次】

サヨナラ、おまかせ民主主義~まず関西レインボーパレードから

開かれた、民主的な、多様性のあふれるパレードを、みんなで創ろう!

■ 今度の日曜日、あなたも関西レインボーパレードに行こう!

■ これまでの経過(ひびの史観)

■ 関西レインボーパレードの何が問題なのか
●閉鎖的な「立ち上げ時の実行委員会」
●パレードは公的なイベント
●実行委員会内部に序列をつくるのは何故?

■ 尾辻かな子さんについて
●政党との関係について
●「大事なことはみんなで決める」
●社会運動の中のダブルスタンダード(二重基準)
●尾辻さんにみんなの意見を伝えて
●意見の不一致は、私たちの豊かさ

■ サヨナラ、おまかせ民主主義~まず「私たちのパレード」から
●声を上げたから実行委員会は公開された


投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です