2:いきさつ

●企画展「性的少数者の現在-性のありようを問い直す」

 そして、今回の企画展「性的少数者の現在-性のありようを問い直す」(11月18日〜12月21日)は、リバティ大阪で初めて性的少数者のことをまとまって扱う企画展です。
 これまでの流れも受け、リバティ大阪は、今回の企画展を開催するにあたり、関西の性的少数者のコミュニティーや運動との関係作りからはじめるという方針で挑みました。全く正しい方針です。こういった正しい方針を持つことができるという点からも、リバティ大阪は評価しなくてはならないと思います。
 なのですが、問題は、どこに出向いていったかです。
 ちょっと正確には忘れてしまいましたが、リバティ大阪の方にお聞きしたところ、大阪ゲイコミュニティー(OGC)OLPG-FRONT関西PESFISなどには連絡を取り、実際に出向いたらしいです。
 そして、当然、弱小かつマイナーなサークルであるプロジェクトPには連絡も来ません。(他にも京都にはACDCChildren玖伊屋もあります。もちろん他にも、大阪や神戸を含めれば、もっとたくさんいろんなグループがあります。また、セクシュアルマイノリティの集まる場所として先駆的な位置にいたのが「ゲイバー」です。セクシュアルマイノリティのコミュニティといった時には、本当ならそういったものも忘れてはならないと思います。)

 なので、こちらから、アプローチしました。ざっと簡単に言うと、LGコミュニティーのなかで「バイセクシュアル」が二級市民扱いをされていること、そのことの問題点は東京第3回レズビアン・ゲイ・パレードで問題になったこと、同様な問題が関西でも起きたこと、「ゲイフロント関西」における会の名称問題、性の問題をLG運動とは別の動き方で問題化する実績をプロジェクトPでは行っていること、などを、たくさんの資料を同封して、リバティ大阪あてに送りました(2003年4月16日付け)。 「バイセクシュアル」について現時点で日本語ネイティブが書いた最大の財産でもある「ぽこあぽこ12号」も、増刷して送りました。大サービスです。
 そして、手紙の末尾にはこう書きました。

「レズビアン・ゲイのコミュニティー」といっても、もちろんそこには様々な意見の不一致や対立もあり、一様ではないと言うことを踏まえて、企画などに取り組んでいただければ何よりうれしく思います。また、何か私の方でご協力できることがあれば、お申し付けください。

#あとで分かったんだけど、この企画展のことでコミュニティー関係者を含む会議がすでに6月にリバティ大阪で行われていた模様。リバティ大阪の方は、そんなこと一言も言わなかった、、。

●リバティ大阪の方にお会いして

 すると、大量の資料が功を奏したのか、内容がおもしろかったのか、リバティ大阪の方から連絡があり、お会いすることになりました(7月16日)。
 そこで、じっくりとお話ししました。企画展では、展示だけでなく、連続講演会のようなものもするということも聞きました。そして、その時点での企画内容にさんざん文句をつけました。というのも、その企画内容は、現在関西のLGBTコミュニティーの中での力関係を反映したものだったからです。

(ハッシーはいつも別格扱いで、こういった総合的なアプローチの時には必ず大切にされて一角を占めて登場します。インターセックスの存在と主張を無視しないというアプローチは全く正しいと思います。なお、以下、インターセックスの話には触れません。ご容赦を。)

 うろ覚えですが、その時にリバティ大阪の方に対して指摘した点は以下のようなものです。

a:「同性愛者差別」「トランスジェンダー差別」のようなアイデンティティーを持ち出したアプローチは止めるべきだ。そうでなく、「同性関係嫌悪」や「性別二元論」といった「制度」を分析する、そういった抑圧制度と闘う、という方針で、ことに挑むべきだ。

b:「男女という制度」を総合的に扱うべきだ。具体的には、最低でも「『セクシズム・ジェンダリズム・ホモフォビア・性別二元論』を包括する形で問題化する視点」を提示するべきだ。

c:セクシズムと闘うということを実践すべきだ。具体的には、登場人物のジェンダー比をちゃんと気にすべきだ。

d:LGコミュニティーの中での「バイセクシュアル」の話をちゃんと扱って欲しい。

e:あなたはちゃんと勉強したの?現状でリバティ大阪は企画の内容についての路線論争に耐えうるのか?私からの批判に応答できる?それは不可能でしょ。だったら、企画内容とかも、本当は、企画に関心のある人を集めて、その人たちで協議して決めるようなやり方にすべき。そうしないのなら、企画内容の路線について、ちゃんと責任を持ってもらわないと困る。

f:現時点で登場予定の人たちは皆、関西のLGBTコミュニティーで有名で力を持った人たちばかりだ。マイノリティー内のマイノリティーに目を向けて欲しい。コミュニティー内の現在の力関係を「反映しない」人選にして欲しい。

などです。そして、他に尋ねていくべき人・グループとしてQWRCを指摘し連絡先もお伝えしました。また、他にも関西にはいろんな活動や団体や個人がいること、上記に掲げた団体以外にも、機会さえあれば表に出ることのできる人はたくさんいること、そういう若い人をたくさん起用して欲しいこと、なども強く強く強く強く要望しました。
 リバティ大阪の方は、それなりにちゃんと話を聞いてくれました。特に上記のaやbについて、ちゃんと私の話や意見も聞こうとしてくれたので、ちゃんと「男女という制度」について総合的に考えてもらうために、へなへないとで企画も開催しました(8月2日・第八夜を参照してください)。リバティ大阪の方は、そこにも来てくれました。

3:企画展の内容→

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