【米国便り3】英語での初めてのプレゼンテーション
  (7/17@LosAngeles)

 これがまた、なんとも、しどろもどろになってしまいました。この日は、会場の手配に行き違いがあったようのですが、結局7〜8人の人が参加してくれました。いきなりトランス系多し。「the Camp Trans」(http://www.camptrans.org/)の人も来てくれた。日本でやっているように、要点を書いたメモから、その場でアドリブで話そうとするのですが、日本語で思考して、それから英語にすると、翻訳過程でもう一度意味を作り直す作業が自分の中で必要になり、「言いたいことはあるのに、言葉にならない状態」にしばしば突入。それでも、みんな気長に待ってくれていて、なんとかお話をすることが出来ました。

 普通に英語を話すのに比べても5倍程度の時間、日本語と比べるともっと時間がかかっていたような気がします。(ちなみにこれを教訓に、次回以降は英語でのスピーチの原稿をつくることにしました)でも、少人数でお話ししただけあって、いろいろやりとり出来てうれしかったです。
 日本で、クイア系の人で、ISM(国際連帯運動)のことを知っている人ってそんなに多くないと思うのですが、こっちでは(わたしのTourに来てくれた人の中では)結構知られていました。というか、西海岸からかなりISM参加者もいるようなので、それもあるのかな?なにしろISMは英語での運動だしね。で、これはずっとわたしの中で「困ったこと」だったんですが、こっちの(米国の)ひとが、何を知っていて、何を知らないのかが、皆目分からないのです。日本で話す時は、多少のはずれもあるとしても、だいたい聴衆の認識や知識の状態を推測してお話しすることが出来るのですが、それが全く予想出来ないところが、全く困ってしまったのです。話しにくいったらありゃしない!
 それから、クイア系の話も、前提が全然違う感じがしました。ロスに限らないのですが、枠組みが最低でも「LGBT」なのは当たり前で、クイアのホームレス、クイアの中での性的な暴力、クイアとレイシズム、みたいな話が当たり前のようにされていました。なので(その活動の実態がどうかはわたしは知らないのですが)わたしが「マルチイッシューな運動が必要では」などと力説する必要もなく、当たり前のようにそこにある感じで、ますますわたしは「わざわざわたしがここで言うべきことなんてあるんだろうか」と思ってしまったこともあるくらいでした。


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投稿者 hippie : 2004年8月21日 22:06 | トラックバック
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