ひびのはなし 第5回 3月27日(土)
●「オヤジ的」な振る舞い、をどう考えるか
まず「声が大きい」。そしてとにかくたくさん話す。他の人に比べてはるかに長時間、一方的に話す。説教する。人が話しているときに割って入る。自分のしたい話しかしない。常に自分が話の中心にいないと気が済まない。
その場で浮いていることに気がつかない。みんなに嫌がられているのに気がつかないか、気がつかないふりをしてしゃべり続ける。
こんな感じで、ミーティングや集会の場所を、そして職場を、あたりまえのように私物化する「オヤジ」たち。「オヤジ的」な振る舞いをする人がいることで、場が荒れ、話し合いが妨げられたりもします。だからこそ、そういった立ち居振る舞いの人をあらかじめ場所から排除するにはどうしたらいいか、「オヤジ」と対話せずに排除するにはどうしたらいいか、多くの人が策を巡らしてきました。
しかし、例えばその場で間違った決定が行われようとしていて、たった一人で反対しなくてはいけない時。その場での多数意見の方が間違っている時。そんな時は一人で自分の意見を述べて説明しなくてはならず、話す時間は人より長くなります。相手にどんなに嫌がられても、話し続けなくてはいけない時もあります。周りから浮いているのは、少数意見である以上当然ですが、それも発言を止めて黙る理由にはなりません。そんな時に、多数派側の人が少数意見を抹殺するための定番の文句が「あの人は浮いている」「皆に嫌がられている」です。
実は「オヤジ的」な振る舞いをする人をあらかじめ場から排除しようとする様々な試みは、はじめの意図を離れて、必ず不適切に運用されます。「対話を拒否することができる」「誰かを排除することができる」という特権を持ったとき、人は、必ず、その特権を悪用し、自分と反対の意見を持つ者や嫌いな人への、嫌がらせ、不公平な扱いをしてしまいます。それどころか実は、ある人に対して「オヤジ」というレッテルを貼った自分の行為自体が、単に自分とは異なる意見を持つ人を黙らせるための政治的な陰謀であった可能性すらあるのです。
「オヤジ問題」は、その場のヘゲモニー(力関係)を巡る争いの現場です。私も「正しい答え」を持っているわけではありません。今回は、いろいろ一緒に考えることができればうれしいです。
★日 時★ 2004年3月27日(土)18時30分〜22時
(時間のある方は、オールナイトでお話し)
★場 所★ Bar「際」
大阪市中央区東心斎橋2−8−12
ゴールドセンター2階
(詳しくは主催者にお問い合わせ下さい。だいたいの場所は以下。) http://www.mapion.co.jp/c/f?grp=all&uc=1&scl=5000&el=135%2F30%2F20.412&pnf=1&size=500%2C500&nl=34%2F40%2F04.781
★参加費★ 1回/1500円(ソフトドリンクあり)
★定 員★ 15名(開催日前日までに電話にて予約要)
★連絡先★ Bar「際」 06−6211−3012(主催者)
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